=解説= 人間の嗅覚は、嗅細胞の数から推測して犬の百万分の一程度といわれている。この嗅細胞は500〜1000種類あって、それぞれの臭いの特徴に応じて反応し、電気信号に変えられ嗅神経を通って脳の嗅覚野に達するが、この情報が大脳皮質に入ってからのメカニズムは非常に複雑でまだよくわかっていない。いずれにしても臭いの感じ方には個人差があり、一般に弱い臭いは強い臭いに抑えられて、強い臭いだけが脳に届くようになっている。この臭いのもとは何かというと空気中に漂う化学物質、つまり臭いの分子である。約40万種あるといわれる臭いの分子のうち、人間がかぎ分けられるのはおよそ3000〜1万種程度とされている。臭いのセンサーは鼻の奥にあるが、その臭いを認識するのは脳の臭覚野である。 |
【出席者プロフィール】 | |
叶内路子(かなうち・みちこ)54歳 “パートナーシップをキーワードに、心で生きるをモットーに”を掲げた中高年交流 の場「コミュニケーション・スクエア21」を主宰。シニア世代の仕事づくり、仲間づ くりを精力的に展開している。健康生きがいづくりアドバイザー(健康生きがいづく り財団認定)シニアライフアドバイザー(シニアルネサンス財団認定) |
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廣瀬満(ひろせ・みつる)57歳 板橋区高島平で少年少女サッカークラブのコーチとして活躍。高齢者福祉はもとより青少年と地域福祉活動のあり方にも多くの提言を持つ。(株)福祉開発研究所 営業開発部長。健康生きがいづくりアドバイザー(健康生きがいづくり財団認定) |
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田近陽子(たぢか・ようこ)69歳 現在、自宅で実母(93歳)の介護をしている在宅介護の実践者。介護問題は目に見え る問題より、目に見えない問題の方がはるかに多く重大であると指摘する。シニアラ イフアドバイザー(シニアルネサンス財団認定) |
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小川健一(おがわ・けんいち)72歳 「人間も他の動物と同じ地球上の生物に過ぎない」というのが基本的なスタンス。人 間だけを特別扱いした現在の環境論議に警鐘を鳴らす。日本セラピュア(株)代表取 締役 |