2007年7月1日
 
コラム【待合室】は、
病院の待合室という特殊な空間に身を置いて「医療」を眺めています。
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 ★パクリにビックリ ミッキー・マウス、クマのプーさん、海賊版の音楽CD…。中でも国営の遊園地「石景遊楽園」(北京郊外)の厚かましさにはビックリ。こうしたパクリ文化が粗悪品を生む…。アメリカは批判を強め、日本も被害を受けているワースト1に中国をあげている。当の中国政府は「短期間で13億人に知財保護の意識を普及するのは難しい」という。居直りか弱音か―。

 
 ★光化学スモッグも 先月初め、光化学スモッグが九州北部〜関東20都府県以上で観測されたが、これは中国大陸で発生したオゾンが原因だったらしい。日本国内の努力もさることながら、越境汚染については国際的ルールを作る必要が指摘かれるまでになってしまったようだ―。

 
 ★こんどは歯磨き粉 先月本欄で中国製の薬の原料に毒物が混入していたことを書いたが、今度は歯磨き粉である。「中国製」から毒性のジエチレングリコールが検出。米製薬会社は「中国はニセの薬で世界最大の出所」と指摘。米食品医薬品局やシンガポール健康科学庁は国民に注意を呼びかけている。日本では関連業界が輸入の事実はないことを確認しているというが―。

  
 ★毒入りアンコウも 「中国産アンコウ」として出荷された魚に猛毒を持つフグが混ざっている恐れがあると、米食品医薬局が注意をよびかけた。輸入販売したカリフォルニアの業者は自主回収に乗り出す始末―。

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 折りしも中国国家食品薬品監督管理局の前局長に対して収賄などで死刑判決がくだったという。中国当局による管理体制の不備に国際社会の批判が強まっていたことが、今回の厳しい判決につながったという見方がある。こんなニュースの飛び交う中の6月中旬、筆者は四川省の楽山大仏など5つの世界遺産を見学にでかけた。中国文化の深さに触れて感銘しながらも、さすがホテルに備え付けの歯磨きセットには手が出なかった。帰国してほっとしたと思いきや、その日、ミート社のミンチ偽装問題が明るみに―。

 
 ★ミートよお前もか 人様の悪口を言っている場合ではない。食品加工会社「ミートホープ」(苫小牧市)がミンチ偽装。記者会見での厚顔無恥な社長の表情をみていると、食の安全を守る意識なんて、まるでなし。このミンチ偽装に絡み、地元の公立小中学校給食用としてブラジル産の鶏肉を国産と偽って出荷していた疑いなど偽装が続々と出てくる始末。そしてもうひとつ、この件をめぐってこれまで内部告発されていたのに、北海道農政事務所は1年余も放置していたというのだ。職員は北海道庁担当者に資料を渡したといい、道庁は「確認していない」と反論。責任のなすりあいである。時間を無駄にするな!―
 
 
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